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「バレリオ」を使ったスーツ

2011年02月10日

なかでも同社が最も力を入れているのが「バレリオ」を使ったスーツだ。試作品の段階で何度も水をかけたり、着たまま湯船に入って、どのくらいの時間で渇くか、しわはよらないかなどの実験を繰り返した。「困っている人のニーズを充足するのが我々の使命」と青木社長は言い切る。ビジネスマンがふだん、どんなことに困っているか、何年も前から銀行員、証券マンなどに機会があるたびに聞いて回ったという。その結論が「雨の日の一着」だ。アオキと帝人は四年前の89年からファッション情報の交換や素材開発を協議する「AT委員会」を設置、このなかでこうした素材の開発を進めてきた。「消費者にうそをついちゃいけない。だから自分自身で何度も実験して、これならいけると判断、量産化に踏み切った」という。「バレリオ」を使ったスーツは3万9800〜4万3800円。これまでの郊外型店に比べるとやや高いが、むしろ、素材メーカーと小売りが手を結んだからこそこの価格と品質が実現したのだと、意に介さない。