三十代女性が結婚に至らない要因はこの他にもいろいろあるだろうが、結婚をはばむ最大最強の壁は不倫だと思う。最初に言っておくが、私は既婚者との恋愛が悪いと思っているわけではない。その逆に、不倫というのは恋愛のおいしいところやその醍醐味が味わえる、キング・オブ・ラブだと思うくらいだ。ただ、結婚している男の人には気をつけなければいけない。無防備な不倫は、いつのまにか心や体や、短い人生の中の大切な時間を摩耗させる。女性の方が既婚で男性が独身の場合(あるいはダブル不倫)はあとにするとして、ここでは一番世の中に多いと思われる、独身女性と既婚男性のケースを考えてみたい。不倫といっても人にはそれぞれ事情というものもあって、ライトなものからディープなものまでさまざまだ。若いうちは不倫もライトで、年齢がいってくるとドロドロになりそうだという印象を持っている方が多いだろうが、私は実は逆ではないかと思うのだ。若いうちの不倫は深刻になりやすい。何故ならば、恋愛に求めるものが多く、その上それは死活問題だったりするからだ。若くてまだ仕事歴も浅く、経済的にも精神的にも余裕がない時は、そのストレスを恋愛によって解消しようとする場合が多い。恋人に会える時間を心の支えにして、つらい仕事や人間関係をこなしていくのだ。その恋人というのがすでに結婚している人だった場合、恋に落ちたばかりの頃は「私達は愛し愛されている」と確信を持てても、次第にストレスを解消してくれるはずの恋愛そのものがストレスになってくる。愛し愛されているはずの相手はなにしろ結婚していて、内情はどうであれ表向きは「妻を一番愛している」ことになっているのだから。