同じ離職率が高く中途採用が多いエリアでも、会社も社員も想定外となっているのが「会社も社員も想定外」エリアである。このエリアでは、急激な経営環境の変化やマネジメント陣の入れかわり、そして社員からみた入社前後のギャップにより、おもに優秀な人材から社外に抜け、それを補うために中途も新卒もどんどん採用する、というのが典型的なパターンだ。都銀は、この10年の合併をくり返す過程でポストが減り、先行きを悲観した社員らは社外に流出した。
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みずほ銀行の20代社員によれば、2001年入社の同期は基幹職が330人だったが、2006年春の時点で120〜130人しか残っていない。離職率は5年で6割超と、外資コンサル並みだ。「3年前までは、会社に対する不安から辞めていったが、現在では、よりよい環境が外にあるから辞める、という人が多いと思う」。これから戦力になろうという20代後半で6割も辞めてしまったら、採用を激増させて補うしかない。6割辞めた2001年入社組から5年さかのぼると、1996年に旧富士銀行に入社した基幹職の同期は208人で、現在34歳前後になる。「私が退職した2004年まで残っていた同期は、およそ半分でした」(1996年入社の元行員)。8年で5割の離職率は、やはり高い。